データからみる外食産業 [2025年4月]概況
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■ 2025年04月市場動向調査(令和7年5月26日発表)
<外食市場4月の動向>●客単価上昇が続き売上は前年を上回るが、一段と進む原材料高に懸念の声も
<全体概況>
4月は、前月のような気温の寒暖差もなく比較的安定した天候のもと、春休みやお花見、大型連休などで人出が増え、また単月の訪日外客数が過去最高を更新し、インバウンド需要が引き続き好調、加えてメニュー価格の改定による客単価上昇が続いており、外食全体の売上は前年比106.0%となった。一方で、4月から値上げされる原材料品目も多く、外食企業の今後の経営の圧迫が懸念される。
<業態別概況>
■ファーストフード業態●FFは、全体売上104.4%となった。
●「洋風」は、各種値引きキャンペーンや期間限定商品、お得なランチメニューなどが好調で、売上104.5%。「和風」は、前月の異物混入報道の影響で客数が大きく減少したが、客単価のカバーで、売上100.5%。「麺類」は、春休みの家族需要とサイドメニューの好評、割安感のある商品への消費者の支持が続いており、売上110.3%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、回転寿司の値上げで客数が伸び悩むも、客単価上昇により、売上104.9%。「その他」は、「カレー」の値上げで客数減も、デリバリーが回復傾向で、全体の売上は104.1%となった。
■ファミリーレストラン業態
●「洋風」は、各種値引きキャンペーンや期間限定商品、お得なランチメニューなどが好調で、売上104.5%。「和風」は、前月の異物混入報道の影響で客数が大きく減少したが、客単価のカバーで、売上100.5%。「麺類」は、春休みの家族需要とサイドメニューの好評、割安感のある商品への消費者の支持が続いており、売上110.3%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、回転寿司の値上げで客数が伸び悩むも、客単価上昇により、売上104.9%。「その他」は、「カレー」の値上げで客数減も、デリバリーが回復傾向で、全体の売上は104.1%となった。
■ファミリーレストラン業態
●FRは全体売上108.4%となった。
•FRは、引き続き低価格業態の好調など、コスパ重視の消費が続く一方で、大型連休期間は高価格メニューも堅調と、消費の二極化傾向が強まっている。「洋風」は、複数のメニュー品目から商品を選択できるセットメニューが好調で、売上107.5%。「和風」は、食べ放題業態の好調などもあり、売上110.8%。「中華」は、引き続きお得意様対象の割引キャンペーンなどにより割安感を訴求、売上114.3%となった。「焼き肉」は、客数の伸び悩みを客単価でカバーする傾向が続いているが、春休みを中心に客足の戻りが見られ、売上は102.5%となった。
■パブ・居酒屋業態
■ディナーレストラン業態
● 花見シーズンと単月過去最高のインバウンドで、都心部を中心に需要が引き続き好調。また、お得感のある平日のランチメニューが引き続き家族連れなどに好評で、売上107.7%となった。
● 花見シーズンと単月過去最高のインバウンドで、都心部を中心に需要が引き続き好調。また、お得感のある平日のランチメニューが引き続き家族連れなどに好評で、売上107.7%となった。
■喫茶業態
●観光地など一部の立地では客数が伸びたが、全体の客数はおおむね振るわず、原材料価格の高騰に起因する価格改定が客単価上昇をもたらし、売上111.2%となった。