データからみる外食産業 [2025年3月]概況
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■ 2025年03月市場動向調査(令和7年4月25日発表)
<外食市場3月の動向>●歓送迎会や春休みなどで外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別が進む
<全体概況>
3月は、月初の降雪で宴会のキャンセルなど影響を受けた業態もあったが、後半は歓送迎会、春休みの家族需要もあり、外食全体の売上は前年比107.0%となった。また、3月として訪日外客数が過去最高を更新したインバウンドもプラス要因となった。外食全体の売上は比較的堅調となったが、物価高騰が続く中、消費者の選別は進んでおり、一部業態・企業では客数が前年割れするなど、業種間・企業間で差が見られた。備蓄米の放出が始まったが値上がりが続いていることも、経営圧迫の一因となっている。
<業態別概況>
■ファーストフード業態●FFは、全体売上107.5%となった。
●「洋風」は、定番の季節商品や期間限定の新商品、値引きキャンペーンなどが好調で、売上106.3%。「和風」は、異物混入報道で客数に影響が出たが、客単価がカバーし、売上110.8%となった。「麺類」は、春休みの家族需要と、割安感のある商品が消費者に支持され、売上108.7%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、引き続き価格改定による単価上昇で売上は昨年を上回ったが、回転寿司の高単価品の伸び悩みや客数減が売上を下押しし105.6%。「その他」は、「アイスクリーム」が気温の寒暖差が大きい中で暖かい日の販売が堅調、「カレー」は値上げでデリバリー客が減少も客単価がカバーし、全体の売上は106.3%となった。
■ファミリーレストラン業態
●「洋風」は、定番の季節商品や期間限定の新商品、値引きキャンペーンなどが好調で、売上106.3%。「和風」は、異物混入報道で客数に影響が出たが、客単価がカバーし、売上110.8%となった。「麺類」は、春休みの家族需要と、割安感のある商品が消費者に支持され、売上108.7%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、引き続き価格改定による単価上昇で売上は昨年を上回ったが、回転寿司の高単価品の伸び悩みや客数減が売上を下押しし105.6%。「その他」は、「アイスクリーム」が気温の寒暖差が大きい中で暖かい日の販売が堅調、「カレー」は値上げでデリバリー客が減少も客単価がカバーし、全体の売上は106.3%となった。
■ファミリーレストラン業態
●FRは全体売上107.0%となった。
•FRは、月初の降雪などが客足に影響したところもあったが、春休みや卒業シーズンで家族客のハレ需要が堅調、また低価格業態が引き続き好調で、「洋風」は売上105.8%、「和風」は売上110.9%、「中華」は売上112.7%となった。「焼き肉」は、価格改定で客単価は前月より増えたが、これまで若年層や家族客に支持されてきた「食べ放題」業態を中心に客足が伸び悩み、売上100.7%となった。
■パブ・居酒屋業態
■ディナーレストラン業態
● 花見シーズンと過去最高のインバウンドで、都心部を中心に需要が引き続き好調、また卒業シーズンと春休みが重なり、お得感のあるランチメニューが家族連れなどに好評で、売上107.0%となった。
● 花見シーズンと過去最高のインバウンドで、都心部を中心に需要が引き続き好調、また卒業シーズンと春休みが重なり、お得感のあるランチメニューが家族連れなどに好評で、売上107.0%となった。
■喫茶業態
●日々の気温の変動が大きく、寒い日は客足にも影響が見られたが、原料高をカバーするための価格改定で客単価が上昇し、売上108.2%となった。