データからみる外食産業 [2020年12月]概況
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■ 2020年12月市場動向調査(令和3年1月25日発表)
<外食市場12月の動向>●新型コロナ感染増で、店内営業は年末需要の消失
<全体概況>
12月は、新型コロナ新規感染者数が更に増加、度重なる政府・自治体からの営業時間短縮要請や外出自粛要請などにより、客足が急減、店内飲食業態は大きな打撃を受けた。忘年会や帰省など期待された年末需要が消失し、外食全体の売上は前年同月比84.5%と大きく落ち込んだ。特に夜が書き入れ時の飲酒業態は再び壊滅的状況で、「パブ・居酒屋」は前年比39.1%に急落した(11月の前年比は57.2%)。
<業態別概況>
■ファーストフード業態●FFは、洋風など巣ごもり需要で堅調な業態もあったものの、コロナ第3波の影響で客足減少、全体売上97.0%となった。
●「洋風」は、ドライブスルー、テイクアウト、デリバリーの好調に加え、各社クリスマス時期のチキンの予約販売が好調で、売上104.8%と唯一前年を上回った。「和風」は、引き続き高単価の季節メニューの好調と、テイクアウトの下支えもあり、売上は前月並みの94.7%。「麺類」は、郊外の路面店に一部回復が見られたが、コロナ感染の勢いは衰えず月後半にかけて客数減、売上81.9%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、テイクアウト需要の高まりで比較的堅調、売上は96.2%。「その他」は、コロナの影響で昨年のような年末キャンペーンも打ち出せず売上は83.7%。
■ファミリーレストラン業態
●FRは、前月末から客数減少傾向が続き、加えて酒類を提供する飲食店等に対する時短要請が全国に広がり、全体の客数は75.2%、全体売上は78.2%となった。
●「洋風」はデリバリーやテイクアウトが健闘したが売上は74.0%、「和風」は忘年会等の需要が振るわず74.2%、「中華」はテイクアウト・デリバリーに支えられ92.3%、「焼き肉」は大人数の宴会が消失し88.6%となった。■パブ・居酒屋業態
■ディナーレストラン業態
●ディナーレストランは、これまで時短の要請と解除が繰り返される中、法人や大人数の宴会が全く期待できず、売上は急減、前年同月比58.1%となった(11月の前年比は73.4%)。
●ディナーレストランは、これまで時短の要請と解除が繰り返される中、法人や大人数の宴会が全く期待できず、売上は急減、前年同月比58.1%となった(11月の前年比は73.4%)。
■喫茶業態
●年末には人の動きが更に鈍り、繁華街・ビジネス街はもとより郊外店舗でも集客が減り、売上は71.7%となった。