データからみる外食産業 [2012年9月]概況

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■ 2012年09月市場動向調査(平成24年10月25日発表)

 
9月度の概況
<外食市場9月の動向>

 月初は夏休みムードの延長で客足堅調、2ヵ月連続して売上高は前年を上回る

<全体概況>

 9月は、例年よりも高温の日が続き、また休祝日数が前年より1日多く、月初めの土日が夏休み最後の8月31日と連続していたことなどもあり、全体の客数(対前年比104.2%)、売上高(同103.6%)ともに前年を上回った。特に北日本では記録的な残暑となったため、前月に引き続きビヤガーデンやアイスクリーム等が好調であった。しかし中旬と下旬には、台風接近の影響で西日本を中心に客足の減った店舗もみられた。

 

<業態別概況>

■ファーストフード業態
・ 全体売上高は前年を1.9ポイント上回った。業種別では、洋風は新メニュー、ご当地メニュー、お得セットメニュー等の販促キャンペーンで客数を伸ばしたが、客単価が低下し、売上高は前年並みとなった。
・ 和風は、価格が高めの新メニューが客単価上昇につながり、また新規出店による客数増もあり、売上高は4.1ポイント増加した。麺類は朝営業、残暑の中での夏メニューの継続、TVへの露出等で売上高107.5%と引き続き好調。逆に持ち帰り米飯・回転寿司は、猛暑と悪天候が影響して売上高は99.7%となった。その他は、気温上昇で引き続きアイスクリームが好調、売上高は6.9ポイント前年を上回った。
 

■ファミリーレストラン業態
 前月に引き続き洋風・和風・中華・焼き肉すべての業種で売上高が前年を上回り、業態全体では8.4ポイント増となった。特に月初めの土日が家族連れの来店動機を押し上げたほか、フェアの開催やTVへの露出等も奏功した。焼き肉は、安全衛生管理に基づく新メニューやバイキング形式の業態が好調なこと等もあり、前年比111.4%の売上高となった。


■パブ・居酒屋業態

 全体売上高は前年を1.9ポイント下回ったが、パブ・ビヤホールは、残暑が続いたことでビヤガーデンが引き続き好調で、売上高は前年比105.4%となった。一方、居酒屋は、客単価は前年を上回ったものの、台風などの影響で客足が伸びず、売上高は96.8%にとどまった。

■ディナーレストラン業態

 昨年より1日多い休祝日数、長引く残暑、旅行会社と提携した割安プラン等が客数増につながり、全体売上高は前年を7.6ポイント上回った。だが高価格帯の客や中国系の旅行客などは減少している。

■喫茶業態
 気温の高い日が続いて来店動機が増えたことと、季節メニューの投入が客単価に寄与したことで、売上高は前年比101.8%となった。


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