データからみる外食産業 [2016年8月]概況

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■ 2016年08月市場動向調査(平成28年9月26日発表)

 
             
<外食市場8月の動向>
台風などの影響で、売上は9カ月ぶりに前年を下回る
<全体概況>
 8月は、“山の日”の祝日ができたものの土日がそれぞれ1日ずつ少ない曜日まわりから、休日の集客が多い業態にはマイナスとなったほか、リオのオリンピックや立て続けに発生した台風なども客足を鈍らせる要因となり、全体の外食需要を押し下げ、全体売上は98.3%と、昨年11月以来9カ月ぶりに前年を下回った
 
<業態別概況>
■ファーストフード業態
全体売上は100.6%とわずかに前年を上回った
「洋風」は、キャンペーンや季節商品が好調の店が牽引し、売上は103.6%となった。「和風」は、季節メニューが予想より振るわず売上は95.3%。「麺類」は、一部で前年のメディア露出の反動もあり売上は99.9%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は店舗削減もあり、売上96.0%と前年を下回った。「その他」は、アイスクリームのボリュームアップキャンペーン等が奏功し、売上101.3%となった
 
■ファミリーレストラン業態
全体売上は、土日の少ない曜日要因の影響が大きく96.2%と前年を下回った
業種別では、「洋風」は、一部価格訴求力のある業態で堅調なところもみられたが、全般的に振るわず売上は95.8%、「和風」は、お盆休暇は堅調だったがそれ以外の時期は客足が伸びず96.7%、「中華」は、一部新商品が出たが消費を押し上げるには至らず96.5%となった。「焼き肉」は、台風の影響等で売上96.5%と2012年2月以来の前年割れとなった
 
■パブ・居酒屋業態
「パブ・ビアホール」は、再出店や新規出店が好調だったものの、“山の日”と休日に挟まれた金曜日が通常ほど集客できず売上は98.8%、「居酒屋」は、店舗整理が続く中でとくに客数が落ち込み、売上は85.5%と前年比減が続いている
 
■ディナーレストラン業態
お盆期間中は好調に推移したところもあったが、土日の少ない曜日要因や台風などから売上99.7%となった
 
■喫茶業態
キャンペーン効果とあいまって平日の多い曜日まわりがプラスに作用し、売上101.3%と前年を上回った
 

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