データからみる外食産業 [2012年11月]概況

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■ 2012年11月市場動向調査(平成24年12月25日発表)

 
11月度の概況
<外食市場11月の動向>

 全体の売り上げは持ち直し、前年を上回る

<全体概況>

 11月は土曜日が前年より1日少なく、また気温も低く冷え込んだ地域が多く、FF洋風、FR洋風などの業態を中心に客数が減少したが、一方で、冬メニューやキャンペーンメニュー等の販売増が客単価押し上げにつながり、売上高は前月より持ち直し、対前年比100.5%となった。
また、業態によっては、祝日を入れて3連休になった下旬に土曜日減少の影響がいくぶん緩和され、客数の下支えと客単価のプラスにつながったところもある。

 

<業態別概況>

■ファーストフード業態
• 全体売上高は100.1%とほぼ前年並みとなった。業種別では、洋風はメディア露出やキャンペーン商品の効果で客数が伸びた店もある一方、土曜日が少なかった影響も大きく、全体では客数、客単価ともに前年を下回り、売上高98.7%となった。
• 和風は、値引きキャンペーン等で客数が伸びた昨年には及ばなかった店舗もあるが、引き続き価格が高めのメニューが客単価上昇に貢献し、売上高は前年より3.1ポイント増加した。麺類は、出店効果、メディア露出等で客数、売上高ともに前年を上回り、変わらず好調を保っている。持ち帰り米飯・回転寿司とその他は、低気温と土曜日減少が影響して売上高は前年を下回った。
 

■ファミリーレストラン業態
• 全体売上高は前年を1.0ポイント上回ったが、業種別では洋風だけが前年を下回った。土曜日が1日少なく、多くの地域で気温が低かったことに加え、昨年はキャンペーン商品で売り上げが大幅に伸びたことなどが要因と考えられる。他方、和風は高単価メニューの好調とCM等の効果から、中華は新規出店や集客キャンペーン等から、それぞれ客数と売上高が前年を上回った。
• 焼き肉は店舗によりばらつきがあるものの、業種全体の売り上げは前年を9.7ポイント上回った。


■パブ・居酒屋業態

• 全体売上高は前年を1.7ポイント下回ったが、パブ・ビヤホールは、出店効果もあり、客数105.8%、売上高104.4%と好調に推移した。一方、居酒屋は、メニュー改定等で客単価は前年より伸びたものの、客数が減少し売上高は97.4%となった。

■ディナーレストラン業態

• 全体の客単価は下がっているものの、中価格帯メニューが客数の増加につながり、店舗数が減少した中でも売上高は102.7%と堅調に推移した。

■喫茶業態
• 新規出店、新製品開発、プロモーションの展開等が奏功し、売上高は前年比102.8%と堅調に推移した。

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