データからみる外食産業 [2012年6月]概況

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■ 2012年06月市場動向調査(平成24年7月25日発表)

 
6月度の概況
<外食市場6月の動向>

 FF業態を中心に持ち直し、再び前年を上回る

<全体概況>

 6月はFF業態を中心に新商品・季節メニューの投入、販促キャンペーン等が奏功し、外食全体で前年比102.6%と2ヵ月ぶりに増加に転じた。
今年の6月は土曜日が1日多く、ファミリー層が対象の店舗には追い風となったが、地方によっては記録的な大雨や台風等の影響を受けた店舗も多い。

 

<業態別概況>

■ファーストフード業態
・ 全体売上高は前年を3.1ポイント上回った。業種別では、洋風は、前月に引き続き値頃感のあるメニューへの注力や夏メニューの販売などで、客数は前年比105.6%、売上高は同102.6%となった。
・ 和風は、価格が高めの新メニューの投入が奏功し客単価が向上、客数も新規出店効果などもあり前年を上回り、売上高は3.9ポイント増加した。
麺類は引き続き好調で、売上高は前年比107.7%であった。持ち帰り米飯・回転寿司は、価格均一キャンペーン等により客単価が若干下回ったものの、客数が伸びて売上高は101.9%となった。
 

■ファミリーレストラン業態
全体売上高は前年を2.8ポイント上回った。洋風は、地方によっては大雨・台風等の影響で客足が伸びず、売り上げは前年に及ばなかったが、中華は出店効果などで3.3ポイント増の売り上げを得た。
焼き肉は、今年3月以降売り上げが増加に転じ、6月は前年比125.8%と大きく伸びた。昨年来の風評被害が払拭されつつあり、客数も一昨年の水準に戻りつつあるとの声も聞かれる一方で、ファミリー層の客足の戻りは未だ十分でないとの懸念もある。


■パブ・居酒屋業態

全体売上高は前年にわずかに及ばない結果となったが、パブ・ビヤホールは前年比104.7%と依然好調に推移した。
新ドリンクメニューなどが、客数の6.4ポイント増につながったとみられる。居酒屋は天候不順で客足が伸びず苦戦した。

■ディナーレストラン業態

全体売上高は前年を4.5ポイント上回り、昨年秋以降堅調に推移している。
旬の食材など高価格業態の特長を生かしたメニュー提供、1日多い休日数、お得キャンペーンなどが奏功したようだが、他方、法人需要のあるビジネス街では売上減となった店舗もある。

■喫茶業態
新メニューの投入で客単価は増えたが、豪雨、台風、例年より低い気温などの影響で売上は前年にわずかに及ばず99.0%となった。


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